嘔吐

およそ20年の歳月、純粋な少年を私の中の檻に閉じ込め、遂には死んだと思っていたが。
まだ其処に生きて、居たんだな。

長の年月を経て、檻から少年が漏れ出している。
なんとかうまく誤魔化してやってきただけだった。か。

少年の眼で見るこの世界は、相も変わらず胡散臭すぎる。嘘くさすぎる。

 

決まった同じ時間に起き、決まった同じ時間に食い、決まった同じ時間に決まった同じ道で決まった同じ処へ行き、決まった同じ事をしたり、
面白くもないのに笑ってみたり、嫌い合ってるのに笑顔作ってみたり、適当に話を合わせてみたり・・・思ってもない、心にも無い事を言ってみたり。

「キモチワルイ。」

 

滑稽に見えるか? あほらしいと思うか? 無意味だと感じるか?
遣る瀬無いか、遣り切れないか。

 

 

ソコのアナタ、心を殺して生きる気分はどうですか?