Newマッスィーン    ざんす

時は二十三世紀、世界は、最高に合理的な社会になっていた。

 

 「社長! ついに完成しましたよNewマッスィーン!
  これぞ、長年かけて作り上げた『営業マシーン』です!
  〝営業〟に関しては人より何十倍も優れた、〝営業〟だけに特化した
 マシーンです。
  我が社はこれまでに、『接客マシーン』『建設マシーン』『経理マシーン』
 『事務処理マシーン』『配送マシーン』、多くの国の『調理マシーン』、種々
 様々の作物の『農作業マシーン』、種々様々の物の『製造マシーン』その
 他諸々・・・、
  と、多くの「それだけに特化した専門マシーン」を作ってきました。
  いやぁ~、合理的ですよこりゃ。」

 「ほう! こりゃよくできてるざんす。 材料は何ざんす?」

 「材料は人間ですよ。」

 「ほう! で製造方法は? ざんす。」

 「教育です!」

 「ほう! ざんす。」

 「ははははは!」

 「ははははは!
  今夜はパーッとヤルざんす!」